「コミュニケーション教育」に対する誤解?

コミュニケーション能力とは何か。企業では社員のコミュニケーション能力を高めることは大きな命題の一つであろう。このために研修など教育プログラムが確立されている会社も少なくない。 http://www.j-cast.com/kaisha/2010/01/26058686.html 一般的に日本でよく言われるのは「報告・連絡・相談」の”ほうれんそう”で、確かに大切な要素もあるのだろうが、何だか小手先のテクニックのようで本質的ではないような気がする。仕事の内容でエラーが生じた場合、原因を洗い出した際に連絡の行き違いなどが明らかとなれば「コミュニケーション不足」のレッテルが貼られることがある。しかし、コミュニケーションとはそんな表面的に理解できるような簡単なものなのだろうか? そんな疑問が常に自分の中にあった。そんな折、コミュニケーションについて日本語の特性にも踏み込んで分析した本に巡り会えた。  
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書 2177)
• 作者: 平田オリザ
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2012/10/18
• メディア: 新書
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   従来のコミュニケーション教育はお互いが「分かり合う」ことを前提に進められてきた。しかし本来は「分かり合えない」事実を認識して始まるものだ、と著者は主張する。逆説的ではあるが、とても新鮮に感じ、また納得もできた。
この本を読んで感じたことをあれこれと書いていきたい。

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鷹のぼせの独り言

医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。育児、医療、書評、そしてホークスについて語ります。